No.4 香りを愉しむための酒器開発
ジンの魅力は、複雑に設計された豊かな香りにある。ストレートで嗜み、その意図に想いを馳せるのも愉しみ方のひとつである。一方、度数が高いアルコールは刺激が強く、香りを味わう妨げとなる。そこで当研究所は、酒の雑味が抜けて口当たりがまろやかになるといわれる錫の効果に着目。アルコールの刺激を低減し、ジンの香りをより愉しめる錫製酒器を開発した。この錫製酒器とガラス製酒器で、度数47度のジンの飲み比べ試験を行ったところ、被験者の約7割が錫製酒器の方がアルコールの刺激を感じにくいと回答。また、卵のような形状は香りを長く保持するため「時間」による香りの変化を、錫の高い熱伝導性は手の温度が伝わりやすいため「温度」による香りの変化を愉しむことができる。
共同研究:能作
共同研究:能作
入手方法
新蒸留研究所 研究成果物ショップ
No.4 香りを愉しむための酒器開発(セット品)