分ける、分かる、分かちあう。

新蒸留研究所は、「蒸留」を創造的に自由に実験し続ける活動体です。

「蒸留」とは沸点の差を利用して物質を分ける方法で、アルコールの濃縮や香りの抽出に適しています。
その一方で、人が香りを感じるメカニズムには、まだ未解明な点が多くあります。

科学の基本はまず、単純な要素に分けて体系化すること。
その先に、新たな法則や組み合わせの発見があります。
もちろん、自然界の複雑なしくみすべてを理解することはできません。
むしろ、その単純さと複雑さのあいだにある多様性こそが豊かさであり、面白さなのです。

私たちは蒸留酒や精油の研究開発と製造、そして活動そのものを通じて、
この世界が豊かな香りに満ち溢れているという歓びを、あらゆる人々と分かちあいたいと考えています。