No.8 [draft]ラベンダーから得られる柑橘香に関する研究
柑橘類を使用せず、ラベンダー由来の柑橘香を纏うジン。
新蒸留研究所は、「蒸留」を創造的に自由に実験し続ける活動体です。
「蒸留」とは沸点の差を利用して物質を分ける方法で、アルコールの濃縮や香りの抽出に適しています。
その一方で、人が香りを感じるメカニズムには、まだ未解明な点が多くあります。
科学の基本はまず、単純な要素に分けて体系化すること。
その先に、新たな法則や組み合わせの発見があります。
もちろん、自然界の複雑なしくみすべてを理解することはできません。
むしろ、その単純さと複雑さのあいだにある多様性こそが豊かさであり、面白さなのです。
私たちは蒸留酒や精油の研究開発と製造、そして活動そのものを通じて、
この世界が豊かな香りに満ち溢れているという歓びを、あらゆる人々と分かちあいたいと考えています。
柑橘類を使用せず、ラベンダー由来の柑橘香を纏うジン。
ジュニパーベリーはなぜ配合されたのか。その理由を探る研究過程で生まれたジン。
ジンの香りの豊かさ、時間と温度による変化を味わう。
爽やかな渋みと甘み。新緑の茶畑を感じさせる緑茶スピリッツ。
精油と芳香蒸留水のみを使用し、ヒノキの自然な香りを再現。
ジンを、ジンたらしめる香りとはなにか。その魅力を探求するための出発点。